シンセ弾きの人はシンセを複数台所有しているのが多数だと思うが、私自身もご多分に漏れずキーボードタイプを何台か所有している。その中には「ライブでしか使用しないシンセ」または「ライブでは使用しないシンセ」がある。ライブでは使用しないシンセの理由は簡単、重たいからである。練習のたびにリハスタに持ち込むのは絶対にいや。余談になるが、過去に流行った女子高生バンドアニメ「けいおん!」のキーボーディストむぎちゃんは16.9kgもあるKORG TRITON Extreme 76と言う76鍵のシンセを軽々と担ぎ小走りまでしている。私はむぎちゃんではないので一発で整骨院送りになるだろう、、、。話がそれたが重たいので持ち運びたくないからライブでは使用しないならば、ライブでしか使用しないシンセはなんなのか?それは音色のセッティングにある。
ライブでしか使用しないシンセはほぼすべての音色をモノラルで作りこんである。
今のシンセは特殊な機種を除けばLRのステレオ出力になっている。当然内蔵されているPCM波形もステレオを想定した波形だし、プリセット音色やエフェクターもステレオで聞いたときに厚みやゴージャス感が出るように作られている。だが、アマチュアがライブをするようなライブハウスを思い返してみてほしい。スタンディングキャパ200~300人のようなハコはお客さんの入りによってはメインスピーカーの真ん前に人が来るときだってある。
例えば、下手スピーカーの真ん前に立っているお客さんにステレオ出力された音はどのように聞こえるのだろうか?ステレオディレイはどってことはない、上手スピーカーとの違いには気が付かないだろう。オートパンなどもまだまし。音が大きくなったり小さくなったりするなぁ~トレモロでもかかってるのかなと思うだろう。ではステレオピアノのような左が低音で右が高音みたいな音色はどうだろうか?
なんか低いピアノのバッキングがず~っと鳴ってるな、右手で高音のオブリを弾いてるように見えるんだけどなぁ~っと、立っている位置によって音の聞こえ方が全然変わってしまうのである。

スィープ系の音色にトレモロとオートパンをかけて効果音の様に使うなど意図した効果を狙ってステレオで作り込むなら問題ない。やはり左右で違う音色が鳴っているような音に気が付かず使ってしまうことで、お客さんの立ち位置によって聞こえてるものがちがう、音色の意図が伝わらないことが問題なのである。
ということで、ライブでしか使わない私のシンセはモノラルの音色がずらりと並んでいる。
